広島大学 保健管理センター

気分の落ち込み(閾値下うつ)について

うつ病と閾値下うつって何?

うつ病の症状には、抑うつ気分や興味または喜びの喪失などの抑うつ症状があります。抑うつ症状は、人によってあらわれ方がさまざまで、主にこころの症状と、からだの症状に分けることができます。主な症状について以下に紹介します。

こころの症状

・気分の症状

  憂うつ、イライラ、何をしても楽しくない、罪悪感、自責感、死ぬことを考える(自殺念慮)、など

 ・思考の症状

  思考力・記憶力・判断力の低下、考えがまとまらない、決断できない、など

 ・意欲の症状

  やる気が起きない、おっくう、無気力、興味や関心の低下や喪失、集中困難、など

からだの症状

倦怠感、頭が重い・痛い、不眠、早期覚醒、過眠、食欲不振、性欲減退、など

健康、閾値下うつ、うつ病の状態は連続していると考えられています。閾値下うつとは、うつ病の診断基準を満たさないが、抑うつ症状を有している状態です。

閾値下うつの有病率とその影響

思春期・青年期は生物学的な変化や社会的な変化が生じる時期のために、うつ病を発症する割合が高くなることが指摘されており、18歳から20歳までの閾値下うつの有病率は、20%程度と報告されています。閾値下うつはうつ病発症の危険因子であるだけでなく、学業成績の低下や対人関係の変化など、うつ病と同程度の不良な転帰が報告されています(Bertha & Balazs, 2013)。

 うつ病だけでなく、閾値下うつも日常生活に悪影響を与えるため、対処することが非常に重要です。